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日本の子ども文庫1 たぬき学校  第2回

日本の子ども文庫1
「たぬき学校」 は、今井誉次郎(いまいたかじろう)の児童文学。
20081102234447.jpg


小学校3年生くらいに読んで、面白くてワクワクしました。

たぬきが通う小学校が舞台です。なかなか個性的なタヌキの子供がいます

勉強好きのポン太とポン吉ですが、優等生ではなく、
簡単な漢字テストはノートの無駄だと、ポン先生に背いて宿題をやりません

タヌ八はいたずらもの。先回りして森の木に登り、ドングリの実を落とさないで、
石ころを落として、クラスメートを驚かせますが、

誰かいることに気付いたポン吉、ポン太、ポン三郎、ポン子、タヌ子が、
木を揺らすと、タヌ八はあっけなく落ちました

体はけがしてるはずですが、ポン先生は容赦ありません。甘やかしません。
廊下にたたせてしかりとばします。

クマ先生に代わって木登り担当したのは、リス先生。
体が小さいからと、みんなはバカにしますが、リス先生の木登術に圧倒され、

リスは見かけで判断してはいけないことを、こどもたちは学びます。

さぼったり、屋根裏探検をして、いっこうにすすまない掃除ですが、
協力して、役割分担をすることで、早く終わることを学んだりしていきます。

子供心に驚かされたのは、たぬきたちの「人間観察眼」。

ポン先生が「人間はなぜ橋をかけるのか」と問えば、
子供たちは「人間は無精です」「水に濡れたくないのです」「人間は自分たちのことしか考えていない」

と、文明批判を展開。

この世で、一番愚かな生き物はなんだと、ポン先生が問えば、

「戦争をして殺しあう人間です」と、
こどもたちが答えます。

ポン先生は、「原子爆弾」の話をして、
動物たちも、人間の戦争によって住処を奪われている
力説します。

今思えば、戦争によって、ひどいめにあった庶民(タヌキ)の目線で、この物語は描かれているのでした。いまでも高畑勲の「平成たぬき合戦ぽんぽこ」よりも、面白いと、私は思っています(笑)。

1958 講学館 今井誉次郎(1969 十一版保存) 
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manchi

Author:manchi
メディア、情報文化、マンガ、アニメーションなどの批評・研究などやっております小山昌宏です。著書『情報セキュリティの思想』(勁草書房)『宮崎駿マンガ論』『戦後「日本マンガ」論争史』(現代書館)など。

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